ウグイスとアラーム
ロシア文学の講読の授業で「セルギイ神父」を読んでいるのだけれど、カサツキーが恋を語るとウグイスが鳴いたりするわけである。
ただ、辞書にはウグイスという訳語が出ていても、ロシアのウグイスはホーホケキョなんて鳴きません。授業でそう言ったら、擬音語の説明を始めるのだなと思われたのだけれど、私が言いたかったのは、そんな語学教師らしい話ではなくてね。ロシアのウグイスの鳴き声は日本のウグイスとはぜんぜん違うんだよ、ということである。だいたい、ロシアのウグイスにしても何種類もいるらしい。
最近はYou Tubeがあるから、いろいろな鳥の鳴き声を聞くことができる。そのひとつを聞かせてみた。
youtu.be
すると1人の学生が、ロシアの自動車盗難防止装置の警告音みたいだ、と面白い感想を口にしてくれた。確かによく似ている。
そう言えば、日本の横断歩道の警告音も鳥の鳴き声だな。
ちなみに、ロシアのウグイスの擬音語には、フィユチ、フィユチ (фьють, фьють)というのがあるようですよ。
今宵の月から20年
朝、車の中のラジオで「今宵の月のように」が流れていた。エレファントカシマシがデビュー30周年らしい。「今宵の月のように」からは20年。
前任校に赴任して間もない時に流行った歌だから、心に刻み込まれている。あの頃の思い出も甦ってくる。田舎にこもっていたら忘れられるだけだと臼山さんか誰かに諭されたこともあって、札幌にちょくちょく遊びに来てたんだよな。
正直なところ、当時はダメな時間の使い方しかできなかったのだけれど、何もしないまま幸せな未来に憧れていたあの日々があるからこそ、今日の1日がある。
youtu.be
夜は職員懇親会があり、新任教員として自己紹介をすることになった。あまり長々と話をするわけにもいかないので、「道新にコラム書いてます」、「テイネでパトしてます」の2点から、そんなふうにいろいろな形で地域に貢献したいです、とまとめて抱負とした。
古い日本酒
引っ越しの時に10年くらい前の古い日本酒が発見されまして……これ飲めるんだろうかと、ネットの体験談を集めて検討を重ねた上で、チャレンジしてみた。ずっと暗いところにあったし、稚内だから気温が高いのも年に何時間あるかというところだし。
体験談から予想できたことなのだけれど、色も味も変わっている。黄色く変色しているし、紹興酒みたいな味がする。つまみなしで飲むのは最初は辛いし、つまみが進みすぎる。
でも、じきに慣れて、グイグイ飲めるようになりましたぜ。
###
しかし、引越し祝いに景気良く、タリスカとかボウモアとか買いたいところなのに、わしは何をしておるのか?いや、住宅ローンとかガレージの修理とか考えると、パッとした気分にもなれないからなあ……。
なお、この記事を参考にして、古い酒を飲むことはしないでください。酒のコンディションは保存状況によって様々だと思うので、体に害があっても当方は責任を負えません。