2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

福住の正教会

「セルギイ神父」が終夜祷で倒れそうになる場面を授業で読んでいたら、何となく正教会に行きたくなり、近くにあるんだから一度くらいは足を運んでみたらいいのではないか、と学生たちにも語ったものの、実は引っ越してきたばかりで私自身も行ったことがない…

懐かしくない

稚内でお世話になったスキーヤーが札幌にいらして、昨晩は歓迎の宴があった。 そこで「そろそろ稚内が懐かしくなったのではないか」と聞かれたのだけれど、そんなことはまったくなく……そう答えたら、「まさか、せいせいしたと思っているのでは」と疑われたの…

ガラスの中の大学

1920-30年代のソヴィエト建築には、空や雲や風への憧れがあるんですよ、というような講義をして、外に出たら、リンデンホールの窓に大学の校舎がパノラマ画のように映し出されていた。 そんな初夏の札幌は、まだまだ涼しい。

顔のない人形

画家マレーヴィチはのっぺらぼうの人物像を残しているのだが、ダンツケルという人が、これはウクライナ民衆の人形にもとづくものではないかという指摘を行っているのだそうだ(Avantgarde & Ukraine, Munchen, 1993. S.23)。大石雅彦『マレーヴィチ考』で紹…

とりあえずリアル

勤務先が学園祭で、昨日、様子を覗いてはみたのだが、夕方になってからは娘を連れて、パドルクラブの早期特別予約会に行った。 娘が練習や大会で使う新しいマテリアルを選ぶというのは去年まではワクワクしたものだったのだけれど、今年はそういうわけでもな…

元町プリン

娘が何とか英検4級に合格してくれたので、昨日は元町駅のレストラン「ローリエ」で祝賀会をした。 それほど難しい試験ではないのだけれど、次につなげるためにはこういう儀式も大切であろう。家族で過ごす時間も、これからどんどん減るだろうし。 元町プリン…

午後8時の訪問者

ダルデンヌ兄弟の『午後8時の訪問者』をシアターキノで見た。レイトショーに行ったのは久しぶりだ。 新聞記事などでは移民排斥に反対する作品という紹介が多かったので、あんまり期待しないで見に行ったのだけれど、薄っぺらな社会派ドラマではなく、もっと…

ピアノが届く

昨日は授業のない日だったのだけれど、原稿を書いたり、事務に提出する研究業績一覧を作ったり、まあ、朝から夜中まで頑張って働いた。原稿は埋め草的な駄文ではなく満足のいくものが書けたので、掲載が楽しみだ。 娘のピアノが届いたりもした。 結局、グラ…

50周年の水

札幌大学50周年ロゴの付いたペットボトルがあったのですね。昨日、仕事の関係で入手いたしました。 大量生産して市販しているわけではなく、知る人ぞ知るもののようで、大学にお客さんが来た時などに登場するようです。せっかくなので、捨てずに取っておこう…

ハルカヤマ芸術要塞

何年も前から行きたいと思っていた小樽市銭函の野外展「ハルカヤマ芸術要塞」を、ようやく見に行くことができた。ただ、このイヴェントは今回がラストで、しかも昨日が最終日だったのだ。最後にギリギリ間に合った。 野山の緑と調和した良い展覧会だった。 …

帰りも向かい風

木曜日から科研の成果報告書を書き続けていたのだけれど、土曜日の夕方に何とか形になった。 ひと安心したところで、豊平川沿いを自転車で走る。水曜日に10キロ、ジョギングしたせいか、ずっと座って仕事をしているせいか、腰の具合が良くないので自転車。 …

澄川のブロンディー

昨日は学外に出る用事があったので、昼食は澄川駅の近くで取ることにした。 ふと目に留まったのが、ブロンディーという名の喫茶店。昭和の面影を感じるのだけれど、北海道はこういう店が旨かったりするのだ。 日替わり定食を頼んでみる。秋刀魚の竜田揚げ………

パンケーキ

昨日の北海道新聞の夕刊に、「パンケーキ」と題したコラムを掲載している。 岩本和久「パンケーキ」『北海道新聞』2017年6月15日夕刊、5面。 2010年頃、日本で「パンケーキ・ブーム」があったことを、札幌に来てようやく気づいたのだが、そのことと併せて、…

申請書、また申請書

工務店や出版社や共済組合などあちこちに振込をせねばならず、また、道や区役所に書類を出さねばならず、しかも、説明を読んだら、稚内市役所から所得照明を取り寄せなければならなかったりして、世の中にはなぜこんなに書類があるのだろうと溜息が出てくる。…

テヘランの対イラク戦

昨日はものすごく久しぶりに、テレビで日本代表のサッカーを見た。ワールドカップのアジア最終予選なのだが、見たのは初戦(9月のUAE戦)以来じゃないかな? 去年の秋は子供のスキーのオフトレに付き合っていた。春は引っ越しがあって、テレビが使えなかった…

新陽高校との連携授業

札幌新陽高校は札幌大学と高大連携授業をしているのだが、その一環で「ロシア文学」についてのレクチャーを1コマ行うことになった。 ロシアの高校生とも交流をしているようなので、まあ、オーソドックスな内容がいいだろうと、プーシキン、ドストエフスキー…

リアゲート閉まらず

日曜日は朝の6時前に子供を叩き起こして、6時20分にオフトレに送り出す。 ところが、予報が外れて雨が強くなったので、駒内公園まで車で迎えに行ったのだけれど、自転車を荷台に積んだら、リアゲートが閉まらなくなってしまった。 自転車落ちるなよと思いな…

大原美術館展II

土曜日の娘は午前中、スキーのオフトレ、午後はピアノ店で試弾というスケジュールだったのだが、その合間に北海道立近代美術館の「大原美術館展II」に行ってきた。 藤田嗣治とか岸田劉生とか見せておきたかったんだよね。梅原龍三郎とか棟方志功なんかも来て…

カフェ・ソサエティ

シアターキノでウディ・アレンの『カフェ・ソサエティ』を見てきた。最終日になってようやく、重い腰を上げて狸小路まで出かけた。ヴィットリオ・ストラーロが撮影をしているというので、これは見ておかねばと思って……。 ところが、これが想像をはるかに超え…

たそがれ真駒内公園

日が長くなってきたので、娘のチーム練習の往復は自転車で走らせることにした。 ただ、今シーズンから使用しているロードバイクにはまだ慣れていないし、練習で使う道具をブーツケースに入れて背負っているし、自転車屋さんにも「やはり危険なので、できれば…

仕事場を作る

仕事の合間に家の片づけも進めている。今日は電線に引っかかりそうだった枝を切り、段ボールに入っていた服をタンスに移し、部屋の片隅に折り畳み式の机を置いて、仕事場を作った。 家の中に自分の居場所ができたので、気持ちが落ち着く。せっせと仕事をしよ…

真昼の星空

『読売新聞』を熟読せよ、という首相の国会発言に続き、今度は前川・文部科学省前事務次官を中傷する記事が出て、もう読売はソ連共産党機関紙『プラウダ』みたいなものになっちゃったんだなと、寂しく思う。 稚内ではずっと読売を取っていたんだ。学のある人…

メイエルホリド殺し

明日の1校時はエヴレイノフとメイエルホリドの話をするのだけれど、「そうだ、札大でそういう授業をするのであれば山口昌男さんに触れなくては」とはたと気づき、「メイエルホリド殺し」を読み直した。 マンデリシタームが詩人ではなく散文作家になっていた…

英検4級

娘が英検4級のテストを受けに行っている間、ずっと本を読んでいた。 日曜日に部屋の片付けも草むしりもトレーニングもしないで本を読んでいると、何か怠けているような気持ちになる。仕事なんだけどね。この世でもっとも大切な仕事はゴミ拾い、という町内会…

豊平川サイクリング

娘のチーム練習がなぜかお休みだったので、今年初めての、そして札幌で初めてのサイクリングに出かけた。 札幌は車が多いのだけれど、サイクリング道路も整備されているので、3月まで住んでいた稚内よりも安心かもしれない。今日は豊平川を北上した。予報は…

犬も歩けば棒に当たる

せっせと仕事をしているのだが、仕事の話はなかなかブログに書けない。何を読んでいるかとか、誰と会ったとか。 仕事をしていると徒労感を覚えることも多いのだけれど、とにかく動き続けるしかない。「犬も歩けば棒に当たる」というのは本来、余計な動きをす…