ロシア・ポストモダニズム文学の身体観

 早稲田で開催された日本ロシア文学会に行く。

 25日は本当は学会のプレシンポジウムに行くべきだったのだけれど、本務校の仕事が終わってからだと間に合わないので、プレシンポではなく五反田のゲンロンカフェへ。しかし、東京の大雨の影響で、到着が予定よりも1時間遅れてしまった。

 ゲンロンカフェの講師は鴻野わか菜さんと本田晃子さんで、タイトルは「ユートピアを記憶/記録する」。鴻野さんの話は増田明美さんのような口調で、それだけでも面白かったのだが、チュッチェフとデニーシエワへの23歳差の恋について「これも不可能なものが実現してしまった例ですね」とバッサリまとめていたのが面白すぎた。

 26日午後は義理もあるので、札幌でお会いしたグシコフさんとココーリンさん、それから同僚の宮川先生の報告するパネルに。何の話をするのかわからずに行ったのだけれどココーリンさんの報告は私が博士論文で扱ったオレーシャ『羨望』についてのもので、宮川さんの報告は私が翻訳しているブーニンの詩についてのものだったので、ある種の心地良さと共に聞くことができた。

 27日午後は松下隆志さん、笹山啓さん、越野剛さんと私とで組織したパネル「ロシア・ポストモダニズム文学の身体観」。昼食後の時間帯だったので、人が集まるのか心配でもあったのだけれど、良い雰囲気の中で終えることができた。越野さんの質問も会場からの質問も議論を整理するのに役立つもので、それも良かった。

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