徹底反復 ぶんしょうだいプリント

 中1の娘の勉強を手伝っていて気づいたのだが、今の小中学校では線分図をあまり扱っていないようなのだ。勘違いかもしれないと思って、インターネットでいろいろなサイトを見ていたら、あの有名な陰山英男先生もそのことを憂いていた。

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 私の子供の頃は算数や数学の授業のかなりの部分は、線分図作りに充てられていた。陰山先生も40年前はそうだったと書いている。線分図なしで方程式の応用問題を解くのは難しいのではないだろうか?

 一方で高校入試の問題は公立でも、40年前よりはるかに難しいものになっている。基本的な作業を授業から削除する一方で、高校入試のレベルだけを上げるというのは、実にひどい話だ。どうしてそんなことになってしまったのだろう?塾に行かないから悪い、ということなのかもしれないが、公立高校入試でそんなことをしていて良いはずはない。

 恐らくは「ゆとり教育」の時代に、石原慎太郎が日比谷高校の再生みたいな政策を打ち出し、その動きが全国の公立高校に広まったからだろう。神奈川県では湘南、翠嵐、厚木、柏陽の4校だけが重点校に指定されているという。低学力の子の底上げを国が求める一方で、都道府県が高学力の子をターゲットにしたのだとすれば、それは辻褄が合わなくなるわけだ。

 ともあれ、塾に通わせるつもりはまだないので、小学生用の陰山先生のドリルを注文した。もう中学生だが小学生の復習をしても悪くなかろう。2学期の授業は方程式。線分図を覚えるにはちょうど良い。