2017-01-01から1年間の記事一覧

札幌珈琲館月寒店

家の近くに「アンパン道路」という道がある。 なんでも明治時代に豊平町役場が月寒に出来た時に、平岸の人たちが猛反発したのだそうだ。それで、平岸から月寒までの道を作ってあげるから許しておくれ、ということになったのだという。 その道を作るのに駆り…

8ヶ月ぶりの音威子府

日曜日は音威子府で、稚内スキー連盟と美深スキー連盟の準指導員養成講習(救急法講習会)。札幌に転居はしたが、まだ稚内スキー連盟所属なので、講師を務めてきた。 車で聞いていたラジオでは「1994年のヒット曲」という特集が組まれていて、「ロマンスの神…

ホッチキス止めから

スキー場オープンが近づいているわけで、今日と明日は北海道スキー連盟のお仕事。 今日は札幌市内某所で、スキー場の傷害調査報告書の印刷・製本作業。2018年シーズンは、ホッチキス止めから始まることになった。5時間くらいかけて、850部近く作った。 *** …

ミハイロフスコエ村の冬

昨日の授業ではプーシキンの「冬の夕べ」、「プーシチンに」、「乳母に」を読んだ。 「冬の夕べ」は厳しく陰鬱な冬をロマン主義的に歌った詩であるかのようだが、1連目が冬の嵐の騒々しさ、2連目が沈黙する乳母、3連目がそれに耐え兼ねて騒ぎ出す詩人、とい…

アニ・ロラク

9月にユジノサハリンスクでコンサートをしていたウクライナの女性歌手アニ・ロラクについて、コラムを書いた。 岩本和久「アニ・ロラク」『北海道新聞』2017年10月30日夕刊、4面。 ロシア語で歌うアニ・ロラクはファンもウクライナよりロシアの方が多いのか…

花の楽園

鹿児島からは羽田乗り換えで札幌に戻った。 羽田空港第1ターミナルには「花の楽園」という庭園があって、JAL利用者の皆さんはご存知なのだろうけれど、普段、第2ターミナルのANAばかり使っている私にとっては初めて目にするものだった。

桜島の町

校務で鹿児島市に来た。 桜島を見ながら、町を支えている人たちがいる。そういう熱気はその土地を訪れてみないと、やはり実感できないものである。

初めての札幌ドーム

せっかく仕事がない土日だというのに、家族を放り出して実家でノンビリしているのもよろしくないので、早朝の飛行機で札幌に戻り、午後は娘を連れてサッカー観戦に行った。 先週のロシア・東欧学会で北大のT先生に、コンサドーレ札幌のJ1残留について熱く語…

50歳の同窓会

皆さん50歳なので、ということで、中学校の同窓会が開催された。稚内という辺地の暮らしが長く、同窓会には縁のなかった私なのだが、札幌に越してきて故郷との距離も少し近づいたし、子どももスキーチームを移籍してあまり手がかからなくなったので、何十年…

Carpe diem

金曜日の1校時はスラヴニコヴァの「チェレパーノワの姉妹」を読んでいる。学部生には難易度が高すぎるのだが、あんまり簡単なテクストを選んでも「新しく来た先生、たいしてロシア語できないじゃん」と誤解されたり、「こんな簡単なテクストなら自動翻訳で充…

Если жизнь тебя обманет...

研究室から見える景色もすっかり秋である。 昨日は授業でプーシキンの "Я помню чудное мгновенье" と "Если жизнь тебя обманет" を読んだ。どっちも若い頃はあんまり理解できていなかったなあ。永遠に忘れられない束の間の恋とか、未来にしか希望を託せな…

山口昌男先生と山口文庫について

札幌大学の公開講座の第3回「山口昌男先生と山口文庫について」を聞く。講師は石塚純一先生。山口昌男「失われた世界の復権」について、1968年の東京の世相と関係づけながら紹介されていた。 山口文庫に保管されている直筆原稿を回覧してくれたのには驚いた…

台風で初雪

昨日は台風のせいで、けっこうな量の雪が降った。稚内あたりだとこの時期に雪が降るのは普通のことなのだが、札幌で雪が積もるというのは珍しいのではないだろうか? ところで、稚内ではどれだけ雪が積もっているのだろうと天気予報を見たのだが、台風の影響…

最後のJSEES

一橋大学でロシア・東欧学会とJSEESの合同大会。両学会は統合されることになっているので、これがJSEESの最後の大会。 日本人の先行研究を大事にしないと、というのが大会を通して思ったことで、ロシア史研究者が当然のように行う先行研究のレヴューを、ロシ…

BB8

昨日は札大のS-wingで、東京女子大の丸山眞男文庫についての講演を聞く。文庫の有無よりも、その主を語り継ぐ営みが必要なんだなあ、と思わされた。 夜は北大の図書館へ。札幌駅にはBB8たちが展示されていた。公開は12月15日だったか。

バリウム初体験

昨日は職場で健康診断があって、生まれて初めてバリウムを飲んだのですがね。 特に注意も受けなかったのだけれど、バリウムって危険が伴うようではないですか!! お腹に残ってしまうと固くなって、腸が破れたりとか、腸閉塞を起こしたりとか。ネットのガセネ…

変革に向けた言葉

土曜日と日曜日は上智大学で日本ロシア文学会だった。 桑野先生が学会大賞を受賞されて記念講演があったのだけれど、過去の研究会や出版された著書、訳書を振り返る中に、「自分の仕事は研究ではない」とか「引用される言葉を」と箴言のような厳しい言葉がポ…

雅司先生

昨日は東大でチェーホフ・シンポ。予定調和的な形にならず、面白かった。 ユジノサハリンスクのチェーホフ博物館の館長代理のフィルソヴァさんはサハリンで暮らす流刑囚の子孫を追った映画を紹介していたが、逆に研究員のステパネンコさんの資料分析からはチ…

ずんずん

木曜日の報告の原稿を書いて、立命館の加藤周一文庫についての公開講座を聴いて、夕方には雨の中、工藤正廣先生の個展を見に行く。そのあと道立文学館まで本を返しに行き、帰宅したのは9時過ぎ。出張の前日だというのに、忙しすぎだ。とはいえ、町のあちこち…

ロシアと日本におけるアントン・チェーホフの『サハリン島』

昨日はサハリン大学のエレーナ・イコンニコヴァさんに札幌大学にお越しいただき、学生のために「ロシアと日本におけるアントン・チェーホフの『サハリン島』」という講演をしていただいた。 9月のサハリン大研修の時の記念Tシャツを着ての講演で、研修に参加…

チェーホフ研究報告会と対話

道立文学館の講演会に行った。 エレーナ・イコンニコワさんが日本の樺太/サハリン文学(日本人作家が樺太/サハリンをテーマにした作品)について講演した。それから詩人の蜂飼耳さんによる二ヴフの神話にもとづく自作の詩の解説と朗読があり、さらにエレー…

ロシア詩のつどい

札幌大学で「ロシア詩のつどい」が開催された。 ロシア語専攻の1年生らがロシア詩の暗唱のコンクールを行い、それから3、4年生も参加したブルガーコフ「犬の心臓」の演劇や、マヤコフスキーの詩の朗読があり、さらに学外からいらした方々(ロシア語話者の方…

モスクワ大のお客様

日本ではよく知られたモスクワ大のチャスニフさんとモスクワ大のロシア語検定担当のドゥナエヴァさんが札幌にいらした。 明日はサハリンから、チェーホフ関係の人たちが札幌にやってくる。来週の日本ロシア文学会まで、とんでもなく忙しくなりそうだ。 こう…

夜風の並木道

夜、トレーニング帰りの子供を迎えに行った後、車で北大の図書館に行った。8時になると書庫が閉まってしまうので、地下鉄ではなく車。道が空いていて、スピード違反はしていないのに、何と15分で着いた。駐車場代がかさんだが、間に合ったから良しとしよう。…

西野地区センター

札幌市図書館は市内のあちこちに分室があるのだが、なぜか中央図書館にない本がコミュニティセンターのようなところに置いてあったりする。そんなわけで今日は、西野地区センターというところの図書室に行ってみた。 コミュニティセンターの図書室だから、本…

初・札幌マラソン

札幌マラソンの5キロ・オープンの部を走ってきた。 忙しくて7月と8月上旬、9月上旬はまったく走れず、9月下旬も授業の準備に追われ、走れるのはせいぜい週2日が良いところだった。忙しいのを理由に走らないのはダメだと思うのだが(だってランニングの場合、…

油沢通り

先日のサハリン研修の参加者の方が1人、東京から来道されたので、昨日、札大からの参加学生と共に簡単な歓迎会を催した。 学生に案内されて、外国人の集う狸小路のおしゃれなバーに行ったのだが、「トマーティン」を注文したら「トマト・ジュース」が出てき…

ロモノーソフからのメリエス

昨日は2講時にロモノーソフの「神の偉大さについての夕べの瞑想」を読んだのだが、受講者が6人で1連ずつ読んで、6連終わったところで時間切れになった。残りの2連は来週に持ち越し。来週はデルジャーヴィンの「記念碑」も読む。本当は「滝」を読みたいのだが…

道立文学館、そして道立図書館へ

火曜日の昼休みに偶然、工藤孝史先生とばったり会った。研究室は同じ棟なのだが、なかなかお会いする機会がない。もう半年遅れだが、挨拶ができて良かった。 *** 授業の後、来月のイヴェントの関係で道立文学館に行く。理事長の工藤正廣先生もちょうどいらし…

ロシア/スポーツ/映画

先日の研究会で、ロシア出身のハリウッド監督アナトール・リトヴァクについての報告をしたら、司会の先生に「専門が何なのか、いよいよ分からない」と紹介されてしまいました(笑)。大学院時代の私の生活はロシア文学、映画、野球観戦の三本立てでその軸は未…