残りは1トン
退職者が大量に出て、大混乱に陥ったモスクワのシェレメチェボ空港だが、手を付けられずに放置されている荷物は1トンにまで減少したらしい。スーツケース40~50個くらいだろうか。https://www.gazeta.ru/social/news/2019/06/07/n_13064857.shtml
また、新しく作業員を雇用できるのは来月初めと言われていたが、それまでの人手不足を解消するために地下鉄の研修生が投入されたとのこと。https://www.svoboda.org/a/29986197.html
そんなニュースの流れるシェレメチェボ空港で行方不明になっていた私の荷物は、土曜日にアエロフロートから届いた。大混乱だから、そのまま空港に永遠に放置されるのかもしれないと思っていたが、そんなことはなかった。まだ1トンの荷物が残っているのだから、いささか申し訳なくもある。
ユニクロの流政之
アエロフロートから電話
アエロフロートのスタッフの方から今にも泣きそうな声で、「今日はまだ届いてない」と連絡が入った。そりゃそうだろう。
こちらで把握しているロシアでの報道内容について確認したところ、空港が6月末まで正常化しない点については知っているようだったが、給与カットを理由に空港職員が一斉退職したこと、モスクワ在住の人たちでさえ荷物を受け取れずにいること、は知らない様子だった。
RIAやラッシースカヤ・ガゼータ、コメルサントといった大手メディアもシェレメチェボ空港の責任について報道しているのだから、「日本でのアエロフロート従業員の認識共有」、「乗客への適切な情報伝達」、「日本における報道」のそれぞれについて何とかならんのだろうか?日本人同士で喧嘩している(日本人乗客がアエロフロートの日本人従業員を怒鳴りつけている)のだとしたら、あまりにも不毛だ。
シェレメチェボ大混乱
海外に出張に出ていたのですが、帰路、成田で荷物を受け取れませんでした。私だけでなく、50人くらいの人が受け取れずにいました。航空会社(アエロフロート社)の説明によると、ここ数日、連日のようにモスクワからたくさんの荷物が届かないとのことです。紛失の書類を書くように、届いたら電話する、とだけ言われたのですが、届かなかった時のことを質問しました。21日経っても戻らなかったら、賠償するとの答えでした。
さて、帰宅してからニュースサイトを見たら事態はかなり深刻で、ロシアのメディアでも大きく報道されています。モスクワのシェレメチェボ空港では5月末に作業員の給与を4割くらい削減したため、多くの作業員が退職してしまったとのこと。何時間も待たないと荷物が出てこないのだそうです。混乱は6月末まで続く見込みだそうです。
空港の公式の説明が「夏休みなので混むよ」程度のもののためか、日本のメディアではまだ取り上げられていませんし、旅行会社も情報を把握していないようです。アエロフロート社のSNSにも説明は何もありません。東京からモスクワ経由で欧州に行く人は少なくないと思うのですが、荷物を減らして機内持ち込みにするなど注意した方が良いかもしれません。