ニューヨーク公共図書館

もう先週のことだが、フレデリック・ワイズマンの『ニューヨーク公共図書館』を見た。 社会派のドキュメンタリー監督が、図書館の財政難や使命を議論する会議をスクリーンに映したくなるというのは、まあ、そういうものなんだろうなと思うのだが、そのような…

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を見る。 誰が殺されるかわかっているが、それがいつなのかわからない、というところにサスペンスが生じるというのがヒッチコックの理論だったはずで、その意味ではシャロン・テート殺しを…

ルーブリック評価

学内のFD研修会で、ルーブリック評価についての講演を聞くことができた。講師は北海道大学の山本堅一先生。 *職場の中のことを何でもかんでもブログに書くわけにはいかないのだが、これは大学サイトでも公開されている情報なので、問題ないだろう。 自分とし…

天気の子

金曜日は『天気の子』を見た。 今さらだが、新海誠は空間構成がきっちりしているので、安心して見ることができる。指輪を使ってヒロインのよるべなさを表現するとか、心の穴を埋めようとするヒーローに線路上をランニングさせるとか、印象的なシーンの作り方…

トイ・ストーリー4

『トイ・ストーリー4』のレイトショーを、多数の若い女性とカップルたちの中で見る。 中学生の娘と夏休みに見に行こうと話していたものの、実現する暇を取れずにいた映画だったのだが、「子離れの時を迎えたポンコツ父さんが家族を捨てて、昔の恋人のもとに…

コズロフ『修道士』の出版前の……

昨日は北大のスラブ・ユーラシア研究センターに行き、中村・鈴川基金で来道されている菅原彩さんの報告「コズロフ『修道士』の出版前の普及の可能性:ベリンスキーの見解の批判的検証」を聞いた。『修道士』が完成したのは1921年なのか、1924年なのかを問う…

真駒内のタラソフ父娘

「ソ連アイスホッケーの父」と呼ばれるアナトリー・タラソフについてのコラムを、北海道新聞に掲載しました。 岩本和久「真駒内のタラソフ父娘」『北海道新聞』2019年9月9日夕刊、7面。 五輪三連覇を飾った札幌五輪が、タラソフにとっての最後の五輪だったの…

帯広動物園

帯広に出張だったのだけれど、仕事を終えてから帰路の特急まで時間があったので、動物園に寄ってみた。

雪の消息/残像の庭

創成スクエアで開催中の鈴木康広の個展「雪の消息/残像の庭」。 雪や氷の白さをテーマにした作品群と、光や映像をテーマにしたものの2部構成。「空気の人」や「水の切り株」、「氷の人」といった大きな作品はもちろんだが、雪に立つスコップを(記憶を掘るた…

JSPA総会@定山渓

土曜日は定山渓でJSPA(日本スキーパトロール協議会)の総会。地元開催なので、受付などの業務を担当していた。 講演は娘もお世話になっている川端絵美さん、来賓には登山一成先生にお越しいただいた。 日曜日は大学の保護者懇談会があったので、総会を抜け…

ハートビート

ルスツの遊園地に遊びに行きましょう、と学生たちが言う。 たぶん、車を出してほしいのである。何か間違っているような気がするのだが、先日の亀山郁夫先生の講演会では事前学習会も含めて頑張ってくれたし、打ち上げを兼ねて同行することにした。 私が学生…

夜明けの地球岬

夜明けの海を見に、地球岬まで行った。それほど遠くはないから、7時すぎには札幌に戻れる。 誰もいない断崖……恋人同士で来たら胸がキュンとなりそうな舞台だが、わざわざそんな早起きをする、日の出好きのカップルというのも、ちょっと想像できない。 あ、で…

反性的悲劇―ドストエフスキー『白痴』の謎

亀山郁夫先生の講演会「反性的悲劇-ドストエフスキー『白痴』の謎」を札幌大学で開催した。 大学の夏季休業期間、しかも平日の午後という条件だったのだが、多数の聴衆の方にお集まりいただき、教室もほぼ満席。イヴェントの広報担当としては胸をなでおろす…

赤十字雪上安全法救助員I養成講習

赤十字の雪上安全法の講習を受けに、美唄市役所へ。スキーパトロールの資格はすでにSAJのものを持っているのだけれど、一緒に受けようと誘われた。いずれにしても知識や経験は多い方が良い。 会場の美唄市役所には救急員の講習と、継続講習の2度、お世話にな…

『白痴』の勉強会

ドストエフスキー『白痴』をテーマとした、亀山郁夫先生の講演会が月曜日に開催されるので、その2日前の土曜日に学生相手の事前勉強会を開催した。8月の間に『白痴』を読み終えられなかったのだね。まあ、長いから、そうなるよね。参加者は女子学生ばかり5名…

панихида

お通夜があって、教会に行った。 家を出る前には虹が出ていた。 先立った方々の分も、残された者が頑張らなくてはね。

江別蔦屋書店

道立図書館へ行った帰りに、去年の秋にオープンした蔦屋書店を覗いてみた。 オープンなスペースにいろいろな店が入っていて、書店なのか、カフェなのか、園芸店なのか、アウトドアショップなのかわからないことになっていたが、面白かった。 図書館参入をめ…

樽前ガロー

ロシア語専攻の自主ゼミの学生と苫小牧に行った……苫小牧には宇宙ステーションのミールがあるので。 昼前から降っていた雨も上がったので、樽前ガローというところにも寄ってみた。切り立った崖なのだが柵や手すりもなく、「崩落注意」の看板まで出ているので…

駆け足で「戦争と平和」

昨日は札大のオープンキャンパスで、リベラルアーツ専攻の模擬授業を担当した。来年度からのカリキュラムだと「文学と思想」という授業を担当することになっているので、ちょうど完結してから150年になる『戦争と平和』の話をすることにした。 タイトルは「…

砥山橋

昨日は朝、娘を迎えに簾舞の先のクラブ練習場まで。石山を過ぎると豊平川も風情がある。 昼過ぎからは明日のオープンキャンパスの準備。それを終えてから、ロシア語専攻の合宿に顔を出して、一日が終了。

思考するドローイング

昨日の朝はゼミの補講として、学生2名を連れて500m美術館の「思考するドローイング」展に行った。 小林知世さんのやわらかすぎる絵が気になった。 夜は赤十字の講習に行き、帰り道に大通公園のビアガーデンに。

生気 知性 信頼

昨日は今年から始まった導入授業の「専攻入門」の最終回の講義を担当したのだが、各専攻の教育の前提となる「建学の精神」や「教育目標」、「ディプロマ・ポリシー」についても説明した。高校までの教育と大学との間の溝をつなぐというのが導入教育の役割だ…

ことぶきの湯

北海道スキー連盟の夏季研修会でルスツに。 ノースウィングに新しい展望露天風呂「ことぶきの湯」ができていた。

真駒内公園の六花亭

ゼミ生を連れてアーバンサイトミュンヘン大橋のキタサキモリを見に行ったのだが、時間があったので真駒内公園の六花亭まで足を伸ばした。 古市徹雄設計の建物で、外側は打ちっぱなしのコンクリートと大きな窓との対照が印象的。 内部はコンサートホールとし…

いまプロレタリア芸術が面白い

市立小樽文学館で「いまプロレタリア芸術が面白い」展が開催されていて、プロキノの映画の上映もあるというので、土曜の夕方に足を運んだ。展示の方には、札幌大の所蔵する資料がけっこうあった。俳優の松本克平氏のコレクションだという。 プロキノ映画の解…

シェレメチェボの混乱、ようやく日本語で

6月初めから続いているシェレメチェボ空港の混乱が、ようやく日本語でも報道された。 大事な土産はスーツケースに入れない、いらない服だけを入れておく、事前に保険に入る、などの対策をしておけば、それほど恐れることもないわけだから、こういう報道はき…

PMF GALAコンサート

昨日の午後はPMFのGALAコンサートに行った。 小山実稚恵さんがショパンを、郷古廉さんがバッハを弾いた前半も味わいがあったけれども、圧倒的だったのが最後に演奏されたプロコフィエフの交響曲1番と「ばらの騎士」組曲。「ばらの騎士」は「こんな曲だったっ…

コルジェフの帰還

ヴェネツィアで開催中のコルジェフ展について、北海道新聞にコラムを掲載した(岩本和久「コルジェフの帰還」『北海道新聞』2019年7月12日夕刊、4面)。また同展覧会についてもう少し詳しい報告を昨日、日本ロシア文学会北海道支部会で行った。 「社会主義リ…

ブルックナー6番

昨日はPMFホストシティ・オーケストラ演奏会なるものを聞きに、キタラまで行った。つまりは、PMFのイヴェントとして開催される札響のコンサート。 指揮は世界最高のホルン奏者だというラデク・バボラークさんなのだが、曲目がドヴォルザークの序曲「謝肉祭」…

表象文化論学会

表象文化論学会に出席するため、京都大学へ。 会場は芝蘭会館というところでした。シンポジウムの後のパフォーマンスはARICAによる、ベケットの「ロッカバイ」をもとにした「終わる時が来た」。