申請書、また申請書

 工務店や出版社や共済組合などあちこちに振込をせねばならず、また、道や区役所に書類を出さねばならず、しかも、説明を読んだら、稚内市役所から所得照明を取り寄せなければならなかったりして、世の中にはなぜこんなに書類があるのだろうと溜息が出てくる。

 5月末から取り組んでいた原稿はなんとか仕上げて、昨日の午後、依頼主(編集者と共著者)に送った。次の急ぎの仕事は科研の報告書だな。また、書類か……。

 

テヘランの対イラク戦

 昨日はものすごく久しぶりに、テレビで日本代表のサッカーを見た。ワールドカップのアジア最終予選なのだが、見たのは初戦(9月のUAE戦)以来じゃないかな?

 去年の秋は子供のスキーのオフトレに付き合っていた。春は引っ越しがあって、テレビが使えなかった。

 前半はのんびり見られたけれど、後半は選手たちの体がどれほど頑丈かが試される試合だったね。肉弾戦で崩されての……文字通り、選手の体が地面に崩されての失点だった。サッカーというよりラグビーみたいだった。

 締め切りの迫った原稿があるし、あちこちから来ている問い合わせのメールに返事を書かねばならないのだけれど、今日、頑張ります。

新陽高校との連携授業

 札幌新陽高校は札幌大学と高大連携授業をしているのだが、その一環で「ロシア文学」についてのレクチャーを1コマ行うことになった。

 ロシアの高校生とも交流をしているようなので、まあ、オーソドックスな内容がいいだろうと、プーシキンドストエフスキートルストイチェーホフについて簡単に紹介をした。

 ただ、そんな一方通行の話ではつまらないので、アクティヴィティを2つ用意する。

 (1)「おおきなかぶ」をロシア語原文で朗読する。民話は文学の原点だからね。生徒は15人いたので5グループに分けて、おばあさん、孫娘、犬、猫、鼠と登場人物の増加につれて声を出す人が増えるようにしてみた。最後は教室の全員が声をそろえると、かぶが抜けるのである。

 (2)「アンナ・カレーニナ」ごっこ。アンナ、ヴロンスキー、カレーニン、キティ、リョーヴィンの5グループに分けて、翻訳のセリフを学芸会みたいに読んでみた。残念ながらアンナの自殺の場面は再現しませんでしたが……身も心もアンナになりきって、帰り道で自殺されたりしたら困るので。

 楽しんでもらえたかどうかは分からないのだけれど、「ロシア文学の魂」は参加者に注入されたと信じたい。

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 ところで、ロシア文学が日本で親しまれている例として、アニメ『屍者の帝国』にも触れてみたのだけれど、これは反応が薄かった。あれ、誰が見ているんだ?カラマーゾフフランケンシュタインリラダンに親しんでいる人なら主題の歴史性を理解できるだろうけれど、そうでなければただのゾンビ映画としか思えないだろうしな。

リアゲート閉まらず

 日曜日は朝の6時前に子供を叩き起こして、6時20分にオフトレに送り出す。

 ところが、予報が外れて雨が強くなったので、駒内公園まで車で迎えに行ったのだけれど、自転車を荷台に積んだら、リアゲートが閉まらなくなってしまった。

 自転車落ちるなよと思いながら、藻岩下のマツダまでノロノロと走る。リアゲートの開閉は以前から調子が今ひとつだとは思っていたが、ついに部品が壊れたらしい。応急措置をしてもらったが、やはり部品の交換をした方がいいから、午後に来てほしいと言われる。

 さて一旦、家に戻り、昼食を取ってから、子供のインソール調整のために、また藻岩山に。また、家に戻ってから、また藻岩下のマツダに。自宅と真駒内や澄川を行ったり来たり(笑)。

 でも、部品交換は補償期間中とのことで無償でやってもらえたし、リコール個所もついでに修理してもらえたし、まあ、良かったです。

大原美術館展II

 土曜日の娘は午前中、スキーのオフトレ、午後はピアノ店で試弾というスケジュールだったのだが、その合間に北海道立近代美術館の「大原美術館展II」に行ってきた。

 藤田嗣治とか岸田劉生とか見せておきたかったんだよね。梅原龍三郎とか棟方志功なんかも来ていたな。私の実家のような大衆的な家でも、昔はそういう絵の写真がどこかに転がっていたものなのだけれども、最近は自分から動かないと見ることができない。インターネットの普及で、情報の流通が変わったのだろうか?

 個人的にはシャイム・スーティン(ロシア語ではハイム・スーチン)の「吊るされた鴨」が印象的だった。背景に暗い緑色が流れる中に、鴨の屍の白い翼が浮かび上がっている絵。リトアニアからフランスに渡ったユダヤ人だという。心の揺れが伝わってくる。

 この人の絵は何度か見ているはずなのだけれど、これまであまり興味を惹かれたことがなかった。今日からは自分にとって、大事な画家になるはずだ。まあ、出会いというのはあるんですよ。

カフェ・ソサエティ

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 シアターキノウディ・アレンの『カフェ・ソサエティ』を見てきた。最終日になってようやく、重い腰を上げて狸小路まで出かけた。ヴィットリオ・ストラーロが撮影をしているというので、これは見ておかねばと思って……。
 ところが、これが想像をはるかに超えて面白かった。不倫の話を絶賛していると妻が不機嫌になるかもしれないので、詳しくは書きませんが。
 "Dreams are dreams" というセリフが心に残るのだけれど、過去の恋を思い出せるというのはそれほど悪いことでもないのだろうな。チェーホフの「イオーヌィチ」みたいな話だと、未練もないが夢もない。

たそがれ真駒内公園

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 日が長くなってきたので、娘のチーム練習の往復は自転車で走らせることにした。

 ただ、今シーズンから使用しているロードバイクにはまだ慣れていないし、練習で使う道具をブーツケースに入れて背負っているし、自転車屋さんにも「やはり危険なので、できればお父さんが一緒に」と言われていたので、一緒に走ろうと思ったのだけれど、どうもチームの他の子は1人で来ているようで、来ないでほしいと言われてしまった。

 公道を一緒に走るのは良いが、練習場所の公園には入るな、と変なことを言う。

 仕方がないから練習場所には近寄らず、スタジアムの反対側のベンチに座って、戻ってくるのを待っていた。隠れて付き合っている恋人とかではなく親だというのに、何でコソコソせねばならんのだ、『巨人の星』の明子姉さんかよ、と思いながら。

 しかし、そんなふうにクヨクヨ考えながら家を出たものだから、家の近くで子供ではなく自分がまさかの落車……左の掌が腫れてしまった。まあ、打撲であって、折れてはいないと思う。