きぬかけの道

 昨日は研究会で北大にいたのだけれど、今日はJSEESの理事会があったので、京大である。明日はロシア文学会の理事会で東大。
 まあ、JSEESの理事もロシア文学会の理事も秋で退任なので、巡礼のような旅もこれが最後だ。
 京都に来ることも今後はなかなかないだろうから、会議の後で龍安寺に行くことにした。これまでなぜか、行く機会がなかったのだ。
 ところが、京大から龍安寺に行くのが難しく、バスに乗ったら龍安寺ではなく、北野天満宮に来てしまった。
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 北野天満宮に参拝した後、二度目は失敗しないようにと、コンビニでバス停を教えてもらったのだが、そのバスが向かったのは龍安寺ではなく仁和寺だった。何か見えざる手に導かれるように仁和寺を参拝したのだが、金堂や観音堂が修復中でちょっと残念……しかも、暑さでスマホのカメラが動かなくなり、写真も撮れず。
 もうバスに乗るのはやめ、仁和寺から「きぬかけの道」という坂道をスーツケースをガラガラ引きずりながら登ると、龍安寺に出た。ピリピリした場所かと思っていたのだが、外国人観光客や修学旅行生がおしゃべりしている、なかなか楽しげな空間だった。とはいえ、そんな喧騒を気にせずに沈黙を感じ取れるのだから、やはりすごい庭なのだろう。
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