ロシア

運命のいたずら

朝の9時から夜10時すぎまで、ずっと仕事をしていた。授業を2コマやり、それから学生の課外活動のための文書を作った。本は昨日から1頁も読めずにいるのだが、とりあえず企画書のようなものはひとつ書けたので、小さな達成感はある。 ただ、仕事に没頭しすぎ…

福住の正教会

「セルギイ神父」が終夜祷で倒れそうになる場面を授業で読んでいたら、何となく正教会に行きたくなり、近くにあるんだから一度くらいは足を運んでみたらいいのではないか、と学生たちにも語ったものの、実は引っ越してきたばかりで私自身も行ったことがない…

顔のない人形

画家マレーヴィチはのっぺらぼうの人物像を残しているのだが、ダンツケルという人が、これはウクライナ民衆の人形にもとづくものではないかという指摘を行っているのだそうだ(Avantgarde & Ukraine, Munchen, 1993. S.23)。大石雅彦『マレーヴィチ考』で紹…

パンケーキ

昨日の北海道新聞の夕刊に、「パンケーキ」と題したコラムを掲載している。 岩本和久「パンケーキ」『北海道新聞』2017年6月15日夕刊、5面。 2010年頃、日本で「パンケーキ・ブーム」があったことを、札幌に来てようやく気づいたのだが、そのことと併せて、…

新陽高校との連携授業

札幌新陽高校は札幌大学と高大連携授業をしているのだが、その一環で「ロシア文学」についてのレクチャーを1コマ行うことになった。 ロシアの高校生とも交流をしているようなので、まあ、オーソドックスな内容がいいだろうと、プーシキン、ドストエフスキー…

真昼の星空

『読売新聞』を熟読せよ、という首相の国会発言に続き、今度は前川・文部科学省前事務次官を中傷する記事が出て、もう読売はソ連共産党機関紙『プラウダ』みたいなものになっちゃったんだなと、寂しく思う。 稚内ではずっと読売を取っていたんだ。学のある人…

メイエルホリド殺し

明日の1校時はエヴレイノフとメイエルホリドの話をするのだけれど、「そうだ、札大でそういう授業をするのであれば山口昌男さんに触れなくては」とはたと気づき、「メイエルホリド殺し」を読み直した。 マンデリシタームが詩人ではなく散文作家になっていた…

野町さんのパーティー

日曜日は運動会だったのだが、断続的に雨が降った。娘の出る小6の競技の時にいつも雨が激しくなったのだが、これは低学年の子をいたわる神様の配慮だったのだろうか? ヴィデオを撮る私は、ずぶ濡れになってしまったのだが。 雨がやむ気配がなかったので運動…

最前線

大学での恩師が有名な作家の人たちとサハリンを訪問しているようなのだが、訪問団の通訳を担当しているのは、かつて稚内に留学していた韓国系の女性らしい。同行取材の新聞記者といっしょに写った写真をFacebookで見て、驚いた。 彼女が稚内にいた時には、私…

先生の雑誌

島田陽先生が東大を退官される時、古い雑誌をいろいろくださったのだが、それらの雑誌も私と共に稚内に送られ、今回、札幌に運ばれてきた。そのことを北海道新聞のコラムに書いている。 岩本和久「先生の雑誌」『北海道新聞』2017年5月18日夕刊、5面。 あの…

Youth Forum News

金曜日の午後に札幌大学ロシア語専攻の1年生歓迎会というのがあり、顔を出してきた。歓迎会といっても行事の説明が主で、半ばオリエンテーションみたいだったのだけれど、まあ時間も限られていたし、ボルシチも振る舞われていたし……私が大学に入った時のオリ…

ウグイスとアラーム

ロシア文学の講読の授業で「セルギイ神父」を読んでいるのだけれど、カサツキーが恋を語るとウグイスが鳴いたりするわけである。 ただ、辞書にはウグイスという訳語が出ていても、ロシアのウグイスはホーホケキョなんて鳴きません。授業でそう言ったら、擬音…

クルイラツコエ

去年の秋に訪れたモスクワのクルイラツコエ地区(モスクワ五輪の自転車とボートの会場)について、北海道新聞にコラムを書いた。3月に研究会で行った報告の内容を短くまとめたもの。 岩本和久「クルイラツコエ」『北海道新聞』2017年4月18日夕刊、5面。 この…

トヴェーリからのお客様

トヴェーリ大学の先生や学生さんたちがいらしているとのことで、夜、2名の先生を囲む歓迎会があった。 しかし、せっかく来日してくれたというのに、今日は荒天。エクスカーションも大変だったようだ。