真駒内のタラソフ父娘

 「ソ連アイスホッケーの父」と呼ばれるアナトリー・タラソフについてのコラムを、北海道新聞に掲載しました。

 岩本和久「真駒内のタラソフ父娘」『北海道新聞』2019年9月9日夕刊、7面。

 五輪三連覇を飾った札幌五輪が、タラソフにとっての最後の五輪だったのですね。反骨精神の持ち主であるタラソフは、最後の五輪の最後の試合で同盟国のチェコを下します。引き分けであればソ連が金、チェコが銀だったというのに。

 その熱戦の舞台となったのが真駒内アイスアリーナで、そこはフィギュアスケートのコーチとして初めて五輪に参加した、タラソフの娘のタチヤーナ(フィギュアスケートファンなら誰もが知ってるタラソワコーチ)にとっての晴れ舞台の場でもありました。ペアで金メダルを取ったイリーナ・ロドニナは、その後の2大会を制し、五輪三連覇を飾ることになります。