いまプロレタリア芸術が面白い

 市立小樽文学館で「いまプロレタリア芸術が面白い」展が開催されていて、プロキノの映画の上映もあるというので、土曜の夕方に足を運んだ。展示の方には、札幌大の所蔵する資料がけっこうあった。俳優の松本克平氏のコレクションだという。
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 プロキノ映画の解説をされたのは、二松学舎大学の足立元氏。映画としての技術は疑問と評されていて、それはそうなのだが、1920年代末にはあまりにも素朴だった映像が、わずか4年後の「全線」ではヴェルトフを想起させるものに進化していて、その劇的な変化が面白かった(それでも細かいモンタージュやクローズアップは排除されているのだが)。
 前任校の同僚も来場していて、偶然会うことになったのだが、それもうれしかった。