北海道文学館の「よみがえれ! とこしえの加清純子」展に行く。高校生の時にこの世を去った、渡辺淳一「阿寒に果つ」のモデルの女性。
存命中は「天才少女画家」と呼ばれていたそうなのだが、初期の作品はタッチの柔らかさが印象的だった。だが、死の前年の作品は仮面を描く陰鬱な連作で、タイトルも「同類項」だったり……小説作品の初出誌と共に、その抜粋も展示されていたが、背伸びしている感じが否めない。先を急がなければ、死ななくて良かったのではないかという気持ちにさせられる。
なお、兄の加清準氏は札幌大学の理事をなさっていたとのこと。
曇り空の日だった。