ボリショイ・バレエ

 シアター・キノで『ボリショイ・バレエ』を見る。ヴァレリー・トドロフスキー監督の劇映画。ソクーロフやズヴャギンツェフみたいに詩情を前面に押し出してはいない。

 アル中のダンサー崩れが不良の才能を見出したら、金持ちの子がライバルになって……って、これは『あしたのジョー』ですか、と言いたくなる話だった。

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 日本でも「格差の再生産」が問題になっているが、ロシアでも学校の外で芸術教育やスポーツ教育を受けられるのは裕福な家の子が主だろうから、こういう物語になるのだろう。