路面電車の100周年記念パネル展

 子供の自由研究で使う本を借りに札幌市の中央図書館に行ったら、「路面電車の100周年記念パネル展」をやっていた。

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 札幌の市電は1918年の「開道50年記念北海道博覧会」の時に作られた(馬車から電車になった)のだという。生活の中に溶け込んでいる市電だが、実はモニュメンタルな「帝国の遺物」なのであった。

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 私自身は仕事も住まいも豊平川の対岸なので、ふだんは市電はほとんど利用しない。使ったのは中心部の病院に入院していた時くらいか?

 対岸と中心部を結ぶのは地下鉄だが、これができたのは札幌オリンピックの時だ。それ以前は川を渡ってすぐの豊平駅まで市電があって、その先は定山渓鉄道が走っていた。

 札幌オリンピックの4年前には開道100年の博覧会が開催されたが、それは豊平川の対岸の真駒内公園が会場だったという。真駒内は地下鉄南北線の終点だが、札幌オリンピックの会場にもなった。50年の間に札幌の街は拡張し、地下鉄を利用する郊外の住民が出現したわけだ。

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 真駒内の隣の西岡に札幌大学が作られたのも、北海道100年に合わせてだったという。

 北海道100年記念塔は市の東側の野幌に作られたが、同じ頃、その近くに北海道女子短期大学(現・北翔大学)が移転したり、札幌商科大学(現・札幌学院大学)が作られたりしている。この二つの地区が当時のフロンティアだったのだろうか?

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