42番街

 今週は鹿児島に行った分の補講があったので、授業が11コマにもなってしまった。他に書類の作成とか原稿の執筆もあり、大忙し……睡眠4時間半という日がほとんどだった。数えてみたら、1日のうち12時間は働いている。

 ところで、昨日は映画史の授業を補講分と合わせて2コマせねばならず、しかし、時間がたっぷりあったので、『42番街』を最初から最後まで上映することができた。

 『42番街』を通して見たのは久しぶりだが、やはり良かった。若い子にチャンスが回ってくるという定型的な物語だが、学生といっしょに見るのにはふさわしいものだ。それに、その設定があるからこそ、最後のミュージカルの上演シーンを晴れ舞台として、一定の緊張感を保ったまま見ることができる。

 「観客全員が味方だ」、「カンパニー全員が君を応援している」という励ましの言葉も胸に響くよね。学生も居眠りしたり、スマホをいじったりすることなく、真剣に見てくれていたようだった。

 ミュージカルの女性差別的な部分についての批判が盛り込まれていることにも改めて気づいた……オーディションを家畜の品評会にたとえたり、スポンサーの爺さんの好色ぶりが馬鹿にされたり。

 こういう時間を過ごせると、睡眠不足の疲れなんか忘れてしまう。