維納に音楽は踊る

 昨日の夜は、「ウィーン維納に音楽は踊る」と題した札幌交響楽団定期演奏会を聴くために、キタラに行ってきた。

 プログラムがね、面白そうだったんだ。スッペ「喜歌劇『ウィーンの朝・昼・晩』序曲」、グルダ「チェロとブラスのための協奏曲」、ブルックナー交響曲第1番(ウィーン版)」。ウィーン版の1番はそんなに聞けるものではないし、グルダの協奏曲は変な曲らしい。

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 そんな選曲をしたのは指揮者の下野竜也さんで、私は3年前に札幌に滞在していた時もこの指揮者による、早坂文雄の交響組曲ユーカリ」という誘惑に負けていた。今後も型破りのプログラムを作ってくれそうだし、そういう時は進んで罠にはまってみよう。

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 若杉弘が昔、都響で啓蒙的なプログラムを組んでいたのを思い出すのだけれど、下野さんの選曲には遊びがあるのが良い。「ユーカリ」とセットになっていたのは、「スターウォーズ組曲だったし……昨日のグルダの協奏曲も評判通りの、ポップでハチャメチャな曲だった。そして、チェロの宮田大さんが、そんな遊びを良い意味で台無しにしてしまうほどの上質の音を出してくれた。

 メインのブルックナーも安定していた。良いコンサートだった。