ぽっかり

 昨日で前期の授業を終えた。

 学生には単純なことを伝えた方が、心に残るのではないかと思う。昨日の授業では1年生の前期の授業を終えようとしている学生たちに、「勉強というのは役に立つ(かどうかわからない)知識を詰め込むことではなく、新しいことができるようになるためにするものなのだ」と語った。潜在能力を引き出すということをきちんと理解してもらえたかどうかはわからないけれども、繰り返し語っていれば、「そんなことを言っていた人がいたなあ」といった程度の記憶にはなってくれるだろう。

 大学とは学問や研究をするところで、研究というのは真理を発見するためのものじゃないの、能力開発というのは職業訓練だから別の機関の役割なんじゃないの、と反論される方もあるかもしれないけれど、研究を「できる」というのもやはり「できること」だからね。幼稚園から大学までに共通する役割があるとすれば、それは「できること」を増やしていく、ということだ。

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 週末から両親や妹や姪が札幌にやってきていたのだけれど、彼らも今日、帰っていった。ぽっかりと晴れた青空の下で8月が始まったのだが、旅から旅の日々はもうしばらく続くので、ノンビリしてもいられない。

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