PMFウィーン
昨日の夜はキタラまで、PMFウィーンのコンサートを聴きに行った。ウィーンフィルを引退した奏者と現役メンバーによる室内楽。
前売り券は早々に売り切れていたのだが、私学共済の割引券を応募したところ、家族全員分が抽選に当たった。まあ、結局、当日券も売り出されていたんだけどね。
曲は前半がハイドンの弦楽四重奏曲「ラルゴ」、モーツァルトの「アイネ・クライネ……」、ロッシーニのチェロとコントラバスのための二重奏曲で、後半がドヴォルザークの弦楽四重奏曲14番。渋いけれども聞きやすい選曲なので、家族連れでも安心(笑)。
音はさすがに良い。リズムがちょっと独特で、ハイドンの終楽章は単調だし、モーツァルトはキビキビしすぎた感じだし。で、演奏を終えたキュッヒルさんは「ま、こんなもんですよ」という感じの淡々とした顔をしている。悪くないけれども、ちょっと物足りない。
しかし、さすがに後半のドヴォルザークは一段上の緊張感の高い演奏で、ラストは室内楽とは思えぬほど壮大に歌い上げて終わった。チェコの教会の尖塔が幻視できたよ(嘘)。
その後、アンコールで「春の声」とポルカ「観光列車」が演奏されたのだけれど、これはもう、ウィーンフィルの皆さんの曲なので音色もリズムも完璧で、世界一とか本物だとか贅沢だとか言いたくなるほどなのでした。