読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新任教員紹介

 札幌大学では先週の土曜日にオープンキャンパスがあって、それに合わせてだろう、来年の受験生のための新しい入学案内も刊行されたのだけれど、そこに「新施設紹介」と並べて「新任教員紹介」というコーナーがあって、私も顔写真入りでアンケートに答えている。

 新施設は図書館1階の「学生立志テラス」と6号館の「子育てサロン」で、文部科学省の「私立大学等改革総合支援事業」(「私立大学等教育研究活性化設備整備事業」)の一環らしい。新しい事業には国の予算が付くということなのかな?

 さて、「新任教員紹介」なのだが、他の教員の回答と私の回答が少しずれていて、いささか落ち着きが悪い(他の方々の回答は「学生」との交流や、「自由」で「多様」な学びを主題としたものが多い)。また、指定の字数の範囲でアンケートに答えたので、真意が伝わりづらいものになってしまったかもしれない。

 「抱負」のところに「高齢化時代の都市活性化のためにも、魅力ある大学作りに貢献したい」と書いたのだけれど、札幌は人口が増えているとはいっても、それは高齢者の流入が多いからなのだ。若者の流入を増やすためには魅力ある大学が増えることが必要だし(福岡はこの点でうまく行っているように見える)、またそういう大学が町の文化を支えることはシニア世代の生活を豊かにすることにもつながるはずである。

 「改革を続ける札幌大学の印象」という設問には、「かつては経済や外国語など実学中心の大学、あるいはスポーツの盛んな大学というイメージでしたが、実際は考古学や歴史学アイヌ文化やロシア文化など北方圏の文化研究の盛んな、道内では貴重な存在であると思います」と答えているのだが、道内の人文系の大学というのは英文や国文や心理といった伝統的な専攻で構成された、保守的な雰囲気のところが多いのである。ところが札幌大学は1997年代に文化学部ができてから文化研究的な志向が強まっていて、他大学にないそうした部分が今後の大学のイメージ形成や発展のための基礎となりうるはずなのだけれど、そんな認識が大学の外側で広く共有されているとは思えない。

 大衆的な大学や地方の大学は実学志向に転ずるべきだ、というのが国の方針ではある。ただ、北海道の高校生は実学志向のようでありながら、観光や情報や福祉といった新しい世の中に対応した学科が大きな人気を得ているというわけでもなさそうで、つまりは昔ながらの発想から脱却できていないだけなのではないか、という気もする。実学でも教養でも、社会や人生を豊かにすることにつながればいい。

 ところで、写真撮影では温和な顔を作るのに苦労したのだが、写真を見た娘には「こんな顔をしているところは見たことない」と呆れられた。

広告を非表示にする