デオドン

 鹿児島3日目。加治屋町を流れる甲突川。f:id:kazuhisaiwamoto-su:20181011154658j:plain

 城跡にある博物館、黎明館では「西郷どん」展が開催中だったが、観光客よりも地元の人たちで賑わっていた。東京など全国各地で保存されている鹿児島関係の資料が集められているのだから、そういうことになっているのも不思議ではない。

 常設展は閑散としていたが、よそ者にはこちらの方が面白い。

 屯田兵のもとになったのは薩摩藩の外城制度だというが、これは出水外城の模型。

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 だが、圧倒的だったのは歴史よりもむしろ民俗資料の展示コーナーで、極彩色の人形や仮面がたくさん展示されていた。

 これは市来の七夕踊りで使われる虎の人形。霊を弔う祭りらしい。

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 その隣の区画には、田植えの祭「せっぺとぺ」で用いられる人形「でおどん」(大王殿)。

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 午後は鹿児島ハリストス教会に行き、長沼庄司先生が事務局長をされている「ゴンザ研究会」にお邪魔をさせていただいた。

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ゴンザ神社

 鹿児島2日目。午前中は鹿児島国際大学を訪問し、双方の学生の研究発表会。ゴンザや黒田清隆サッポロビールを通して、鹿児島と「北」(ロシア/北海道)の関わりを探る。

 昼食後も2校の学生で、いちき串木野市のゴンザ神社と薩摩藩英国留学生記念館を見学。前夜、台風が通過したので、東シナ海の波は高かった。

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 記念館には開拓使麦酒醸造所を、図面に忠実に再現した模型も展示されていた。

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仙厳園

 札幌大学の学生3名を連れて鹿児島に行った。初日はニコライ2世も訪れたという仙厳園の見学。

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 ニコライ2世が即位した時には島津家から薩摩焼が贈られた。それは今、エルミタージュ美術館に収蔵されているが、ここにはレプリカが展示されていた。

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 薩摩切子の工場。

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 宿の前には黒田清隆の像が。新政府に残った黒田は鹿児島では悪役と聞いていたが、最近はそうでもないらしい。ただ像は札幌の大通公園のものより、だいぶ小さい。

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モンゴルのウォッカ

 6月末から7月初めにかけてウランバートルに滞在していた時の印象を、北海道新聞にコラムとして掲載した。

 サッカーワールドカップの話を書いているので「6月の話題を秋に」と呆れる読者もいるかもしれないのだが、最近、原稿を送ってから掲載まで2か月くらいかかるのである。

スポーツの世界史

 一色出版から『スポーツの世界史』が刊行されました。私は「ロシア/ソ連」の章を担当しています。

www.isshikipub.co.jp

 かなり大部の本なので、秋から冬にかけてゼミの学生と一緒に読もうと思っています。

サハリン州立人形劇場の「夢」

 土曜日はスキー関係の会議があり、日曜日はサハリン州立人形劇場の公演「夢」を見に、北大前の北海道クリスチャンセンターに行った。

 男性と女性の俳優2人が「子供たちの夢のコレクター」を演じる。舞台に積まれたトランクの中に夢のコレクションが入っていて、そこから取り出された夢を観客の子供たちが見ることになる。物語は「雲たちの誕生日パーティー」、「父母と少年の3人家族の航海」、「四季を表現した影絵」の3つ。幕間には観客が自分たちの夢を絵にするという、インタラクティヴな時間も用意されていた。

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 会場は満席だったが、外国語の劇は子供たちにも新鮮だったのではないだろうか?