レザボア・ドッグ

 ロンドンのサーチ・ギャラリーの「Art Riot」展、特にオレグ・クリークとピョートル・パヴレンスキーについて、コラムを書きました。

 岩本和久「レザボア・ドッグ」『北海道新聞』2018年1月31日夕刊、4面。

 フランスの獄中にあるパヴレンスキーの肉体的にも精神的にも痛々しいパフォーマンスと違い、1990年代のクリークの伸びやかな狂気が懐かしいです。

 youtu.be

圧勝したのは

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 今日はサホロのGS。小学生の部の参加者は少なかったのだが、競技に参加した選手も回避した選手も前走の選手も、それぞれいろいろなものを抱えていることだろう。

 小学生女子で優勝した空知の選手は今季、急成長し、好タイムを連発中。今日も1本目、2本目ともにラップで、圧勝だった。続けていれば良いこともある、というお手本のように見える。「私も頑張ろう」と希望ややる気をもらっている子も、少なくないんじゃないかな?

社会主義国における戦争の記憶と展示

 亜細亜大学の研究会「社会主義国における戦争の記憶と展示」に出席していました。
 体制転換に伴う諸々は社会主義は悪だというような正義の話によって見失われがちなのだけれど、実はポスト産業社会の問題なのではないかという感想を持ちました。ただ、よく考えると、そんなことは30年も前にリオタールが書いていたのか。
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北海道・黒龍江省国際交流美術展

 コンチネンタル・ギャラリー(札幌市中央区南1条西11丁目)の「北海道・黒龍江省国際交流美術展」に行ってきました。サハリンの画家キリューヒナさんとアサビナさんの絵は、それぞれ2点ずつ展示されていました。ナターリヤ・キリューヒナさんの「画家のアトリエ」(2007)、「子供のころの家」(2009)は家の外観や室内を描いたもの、リュドミーラ・アサビナさんの「シネゴルスク」(2017)、「小さな村」(2017)は雪に覆われた村を描いた風景画で、青い色が印象的です。

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ロシア連邦院議員団歓迎レセプション

 ロシア連邦院(いわゆる上院)の議員の方々が札幌を訪問されていて、昨日、北海道の主催する歓迎レセプションがあった。

 その会場で偶然、サハリンの画家のナターリヤ・キリューヒナさんと再会した。稚内でワークショップを何度も開催してもらっている。

 一昨日、始まった札幌の展覧会に参加するために来日したそうなのだが、会場の名称は本人にもわからないとのことであった。帰宅してから調べたのだが、たぶん下のリンクのものではないかと思う。

 時間を見つけて、会場に足を運んでみよう。

plaza.rakuten.co.jp

木枯らしに抱かれて

 昨日、一昨日はかもい岳で子供の応援だった。

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 町を離れて雪の中に行くと、ほっとする。リアルな世界もネットの空間も、余計なものが多すぎると思う。

 20年以上前、東京で暮らしている時のことだが、授業やバイトを放り出して、東北新幹線に乗って山形あたりに旅したいと、木枯らしの吹く新宿の雑踏の中で不意に思ったのだった。北風を浴びると、雪の中に出かけたくなる。

 そんな話をこの前、東京から北海道に越してきたという人と美唄でしたのだった。

 東京も今日は大雪のようだ。

RUSSIA

 児玉毅さんがサハリンの「山の空気」スキー場と、コラ半島の2つのスキー場を滑走する写真集が、昨年の秋に刊行されていた。先日、ICIスポーツ札幌店で見つけ、すぐに購入した。

 児玉毅、佐藤圭『RUSSIA』札幌、エイチエス、2017年。

 「山の空気」は何度も歩いて登り下りしているので馴染みの風景だが(いつも行くのは夏なので、滑ったことは一度もない)、コラ半島の景色は想像を超えていた。見渡す限り、雪また雪。木はまったく生えていない。そして、とてつもない急斜面。

 こういうところで暮らしていたら、世界は違って見えるのだろうな。いや、写真を見ているだけでも、違って見えてくる。

www.hs-prj.jp