冬の雨
数日前には大雪が降っていたのだが、今日は雨だった。
雨の中、月末締め切りの原稿を執筆していたのだが、筆が重い。なかなか進まない。まだ10分の1くらいしか書けていない。このペースだと締め切りには絶対に間に合わないので気持ちが焦るのだが、もう少ししたらエンジンが暖まるはずだ。きっと間に合うだろう。いや、間に合わないと困る。
授業があるのは週4日なので、週の半分は自由に使えるはずなのだが、実際には授業の準備があるので、原稿執筆や研究に宛てるのが週2日になってしまっている。締め切りが近づいてしまったのは、そのせいだ。ただ、これは朝4時に起きるなど生活リズムを変えれば解消できるはずなので、ともかく頑張ろう。
まあ、原稿を書き終えたところで、急いで書かねばならない次の原稿(しかも英文)と海外出張があるので、もう息つく暇がないのだが。
神と革命
下斗米伸夫『神と革命』(筑摩選書)の書評を共同通信社のために書いたのだが、まずは『北日本新聞』に掲載されたらしい。
いろいろと問題はある本で、たとえば、「キプチャク汗国」のことが「チンギス汗国」と表記されていたりするのは高校生でも困惑するはずなのだが、校正段階で何とかならなかったのかと思う。
ブローク「12」のイエス・キリストの表記は古儀式派を思わせるという指摘も、そういう議論は確かにあるようなのだが、しかし、詩のリズムに母音の数を合わせるための処理にすぎないという解釈も存在している。
そういった細かいミスは歴史研究者であればもっと無数に見出せるのだろうが、本質的な問題は「ロシア革命は古儀式派の文化の復活」という大きな枠組みを提示することに叙述の大半が割かれている一方で、政治家、労働者、実業家、芸術家それぞれの動きについて実証的な分析がなされていないことだろう。「誰それの出身地には古儀式派が多かった」といった出自探しが論証の大半を占めているのだ。それについては書評の中でも、やんわりとした形ではあるが指摘しておいた。
すっかり冬景色
大学は今日も推薦入試でした。
すっかり冬景色になりました。