Korea Sound Bridge

 札幌の韓国領事館主催のコンサート「Korea Sound Bridge」に学長の名代で行ってきた。
 済州島と北海道が2016年に友好交流協定を結んでいたのだそうで(当時は田舎に暮らしていたので知りませんでした。すみません)、その縁で済州島のバンドが招聘されていた。South Carnivalという韓国では有名らしいスカ・バンドとThe Audioという若手バンド。The Audioの方はオリジナル曲以外にSEKAI NO OWARIの「Rain」 と星野源の「恋」をカヴァーしていたので、雰囲気を察してください。
 日韓関係はギスギスしているけれど、スカはやはり良いです。
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 写真はアンコールの時のもので、撮影してSNSで広めてほしいとのことでした。隠し撮りじゃないよ。

雪がない

 先月末から咳が止まらないのですが、水曜日に妻の車のタイヤ交換をしたり、木曜日にスキークラブの研修会に行ったり、土曜日にスキー場傷害調査報告書の製本作業に行ったり、日曜日に娘のスキーブーツの調整に行ったり、冬の準備に追われております。

 でも、手稲山にはまるで雪がない。

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名古屋外大に

 名古屋外大で開催された日本ロシア文学会に行ってきた。
 風邪をひいていたのだが、自分の研究に関係のあるブロックには出た……具体的には映画の報告を3本、ファクトの文学とペレーヴィン、それからアートの報告を2本聞いた。総会の議長団の仕事もした。
 若い人たちが元気に報告や質疑応答をしている姿が、頼もしく見えた。
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懺悔

 テンギズ・アブラゼ監督の『懺悔』をシアターキノで見た。ペレストロイカ期のソ連で話題となった映画だ。
 この映画を前に見たのは日本初上映の時で、1992年に「自由と人間」国際映画週間オープニング作品として岩波ホールで上映されたらしい。26年ぶりに見たことになるが、再履修のような気分できちんと見ることができた。何しろ最初の時は、タルコフスキーをやると言われてフェリーニを見せられたような話で、戸惑いが大きかった。
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 全体主義の犯罪の加害者を告発するというよりは、法的には責任のない加害者の子孫たちの良心を問う寓話である。一方で、自殺まで強いる被害者の告発についても、観客の共感を喚起する一方で、さりげなく「罪」という言葉が用いられている。最後には「全ての道は教会に通じる」という理念が、実に素朴な形で提示される。
 スターリンを生み出した国ジョージアグルジア)の映画なのだが、最初に見た時から流れた26年間の出来事を思うと、謝罪をすればするほどこじれていった日韓関係が頭をよぎる。

ヒトラーと戦った22日間

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 『ヒトラーと戦った22日間』を見た。

 『ナイト・ウォッチ』の主演俳優として世に出た、コンスタンチン・ハベンスキーの監督第1作。脚本や主演もハベンスキーが務めているが、しかし、ハベンスキーはクリント・イーストウッドでも北野武でもない。狂った宴の場面はカット数の多いエネルギッシュな演出がなされているが、詩情には欠ける。だが、その分、殺人という苦いテーマは生々しく伝わってくる。

 ナチス・ドイツユダヤ人を虐殺する一方で、蜂起するユダヤ人はナチスの軍人を1人ずつ暗殺していくのだが、その殺害は英雄的に描かれてはいない。囚人たちは一線を越える形で殺人を犯し、また、最後まで殺しに踏み切れない者もいれば、心を乱す者もいる。殺害はあくまで苦い行為として描かれている。こういう詩情に乏しい殺人というのは、1990年代以降のロシア文化の特徴と言えるかもしれない。