午後8時の訪問者

 ダルデンヌ兄弟の『午後8時の訪問者』をシアターキノで見た。レイトショーに行ったのは久しぶりだ。

 新聞記事などでは移民排斥に反対する作品という紹介が多かったので、あんまり期待しないで見に行ったのだけれど、薄っぺらな社会派ドラマではなく、もっと過剰なものが含まれていた。

 殺された少女の名前を探す女医というハードボイルドな物語があって、真犯人を知る少年、被害者に売春をさせていたチンピラ、被害者の客、と怪しい人がぞろぞろ出てくる。そこまではありふれた枠組みで、皆が見捨てたから被害者は死んでしまったんだよ、見捨ててはいけないんだよ、というメッセージも明確なのだが、主人公の女医さんは何でまた、憑依されたかのように死者の名前を探し続けるのか?実は被害者を見捨てたという罪悪感ではなく、研修医にモラルハラスメントをしていたという罪悪感に動かされているのではないか?あるいは、攻撃対象の研修医がいなくなったから、患者やその家族が新たな攻撃対象として選ばれたのではないか?いや、いろいろな疑問が浮かんでくる。

 主人公には相談できる友達もいないみたいだし、ちょっと特異なキャラクターではあるんだよね。医師には守秘義務があるといっても、この映画ほど厳密には守っていないのではなかろうか?うっかり誤診したとか、メスを持つ手が滑ったとか、救急車を受け入れるのに時間がかかりすぎたといった理由で患者の命を奪うようなことはたいていの病院で起きているだろうから、たった一人の死で動揺する主人公は少し経験値が低すぎるんじゃないか?そんなふうに思ってしまう私は、医療への不信感が強すぎるんですかね?

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 ともあれ、納まりが悪いので、映画としては印象深いものだった。主人公を演じたアデル・エネルもむくんだ魚みたいな顔して、いつも青やら赤やら単色のシャツを着ていて、妙に背も大きく、まったく関係ないのだけれど『めまい』のキム・ノヴァクを思い出してしまった。

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ピアノが届く

 昨日は授業のない日だったのだけれど、原稿を書いたり、事務に提出する研究業績一覧を作ったり、まあ、朝から夜中まで頑張って働いた。原稿は埋め草的な駄文ではなく満足のいくものが書けたので、掲載が楽しみだ。

 娘のピアノが届いたりもした。

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 結局、グランドではなくアップライトにした。スタンダードな機種。もっと上位のものもあったのだけれど、音がいいのはこれ、と娘が言うのでね。もっと背の低いピアノであれば、価格も手頃になるのだが、それは鍵盤が重いのだそうだ。

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50周年の水

 札幌大学50周年ロゴの付いたペットボトルがあったのですね。昨日、仕事の関係で入手いたしました。
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 大量生産して市販しているわけではなく、知る人ぞ知るもののようで、大学にお客さんが来た時などに登場するようです。せっかくなので、捨てずに取っておこうと思います。

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ハルカヤマ芸術要塞

 何年も前から行きたいと思っていた小樽市銭函の野外展「ハルカヤマ芸術要塞」を、ようやく見に行くことができた。ただ、このイヴェントは今回がラストで、しかも昨日が最終日だったのだ。最後にギリギリ間に合った。

 野山の緑と調和した良い展覧会だった。

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 泉修次「バケツを覗いて空を見る」(2017)

 土や石を思わせるオブジェが印象深かった。それらの多くは陶芸家の方の作品だったようだ。

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 中村修一「Emerge」(2017)

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 大石俊久「層」(2016)

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 下沢敏也「From Re-birth」(2016)

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帰りも向かい風

 木曜日から科研の成果報告書を書き続けていたのだけれど、土曜日の夕方に何とか形になった。
 ひと安心したところで、豊平川沿いを自転車で走る。水曜日に10キロ、ジョギングしたせいか、ずっと座って仕事をしているせいか、腰の具合が良くないので自転車。
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 雨だった前回と違って娘がいないので、自分を追い込める。往路は向かい風で、復路は楽になるだろうからと飛ばしていたら、復路はもっと激しい向かい風だった。横から吹いていたわけだ。だから、復路はバテバテ。後輪のギヤを7速から4速に落としての、トロトロ運転。
 早く家に帰って、ビールを飲みたいなあ、ということしか考えられなかった。そんなふうに飲むから、腰や筋肉の具合が悪くなるわけだが……。

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澄川のブロンディー

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 昨日は学外に出る用事があったので、昼食は澄川駅の近くで取ることにした。
 ふと目に留まったのが、ブロンディーという名の喫茶店。昭和の面影を感じるのだけれど、北海道はこういう店が旨かったりするのだ。
 日替わり定食を頼んでみる。秋刀魚の竜田揚げ……予想通り、とてもおいしい。店の雰囲気も落ち着いた感じでいい。
 機会があったら、また来るとしよう。

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パンケーキ

 昨日の北海道新聞の夕刊に、「パンケーキ」と題したコラムを掲載している。

 岩本和久「パンケーキ」『北海道新聞』2017年6月15日夕刊、5面。

 2010年頃、日本で「パンケーキ・ブーム」があったことを、札幌に来てようやく気づいたのだが、そのことと併せて、しばしば「パンケーキ」と訳されもするロシアの「ブリヌイ」についても紹介してみた。

 まあ、ノンビリした話題で先月の末に書いたものなのだけれど、まさか「『共謀罪』法 成立」、「与党『中間報告』で採決強行」という大見出しが躍る号に載るとは……悪い冗談としか思えない。

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